商標に厳しいアップル社の眼は出版業界にも…。「iPod」を名称に含んだオープンソースソフトに弁護士を通して圧力をかけた疑惑をもたれている同社が、今度は日本の有名な雑誌に名称変更を要求していることがあきらかになった。
この雑誌は一部コンビニエンスストアでも販売されている「アップル通信」(三和出版)。フルカラーの高品質な体裁で親しまれ、東京都内では小口をシールで封印して店頭に並べられるほどの高いブランド力をもっている。ユーザー視点に立ったビデオレビューは多くの読者の支持を獲得してきた。
アップル通信編集部によると、先日、米アップル社顧問弁護士名で「アップルの名を使用することは商標権侵害となる」との指摘があったという。同編集部は「ビデオのレビューさえできれば名前はどうでもいい」ため、2006年1月号(12月発売)から誌名を「ピーチ通信」に変更して刊行を継続する予定。
この時期にアップル社が同誌名称を問題にしたことについて、識者は「先日はじまったiTMSでのビデオ販売が影響している可能性が高い。アップルは国内でiPod向けAV販売を計画しているのではないか」とみている。なお、アップル通信12月号のカバーガールには吉崎直緒ちゃんがフィーチャーされている。
- 2005
- 11/17 21:06