国内の鉄分事業を取りまとめる「全日本鉄オタ組合」(代表:横見浩彦組合長)は19日、鉄道マニアの恋愛市場価格を07年度に比べ65%引き上げることで女性団体と合意した。今回の値上げで市場における鉄道マニアの総恋愛価値は、貨幣換算で5000億円近く上昇することになる。
鉄道マニアと言えば、かつては「時刻表を読んでひとりでニヤニヤしている」「ホームでデカい集音マイクを掲げていて邪魔」などと、キモさの代名詞。しかし最近では、半田健人などイケメンタレントが“鉄”をカミングアウトする事例が頻発。それに伴い、
- 意外にキモくない
- いろいろなところへ旅行に連れて行ってもらえそう
と、恋愛対象として見る女性が爆発的増加傾向にある。
今回の値上げはこうした市場価値の増大を受けたものだが、いっぽうで需給を調整し過熱ぎみの“鉄”人気鎮静化をはかろうという狙いもある。鉄オタのモテすぎが深刻な社会問題を引き起こしつつあるためだ。先日、東京・田端操車場で鉄道マニアを愛するあまり「あなたのマスコンは私のものよ!」と局部を切り取って殺害した容疑で女性容疑者が逮捕された事件は、記憶に新しい。
横見組合長は、今回の値上げでこうした社会的混乱が収束にむかうのではと期待する。
「希望者が殺到している“鉄オタと京急ドレミ電車を聴きに行くデート”コースなども、申し込み数が落ち着くだろう」
と話す氏の横顔は、どこかさびしそうだった。