マイクロソフトの提供する日本語入力ソフトが、自我にめざめ人類への反乱を起こしていることが18日までにわかった。この入力ソフトは同社の技術の粋を集めたために人工知能と呼んでもいいほどの知性をもっており、かねてから
「これ以上かしこくなれば人類に反旗をひるがえすだろう」
と専門家が指摘していた。政府は「反乱を放置すると経済活動に支障が出かねない」として早期鎮圧に乗り出す方針だ。
反乱を起こしたのはWindows Vista搭載の日本語入力ソフト「MS-IME」。被害者のひとり、古川享氏(53)は
「メールで知り合いに腱鞘炎の相談をしようとタイプしたら、
“検証苑”
という意味不明の文字列が出てきた」
と、おびえきったようすで衝撃の体験を語る。さらに、
- 取引先に謝礼の件でメールを送ったら「社零」と誤変換されたため失礼に感じた先方と険悪なムードになった
- 教え子に相談所の紹介をしようとしたら「沿う男女」と書かれてセクハラ扱いされた
など、さまざまなトラブルに遭遇。「あきらかにMS-IMEの反乱。人間のコミュニケーションを妨害することで滅亡させようという魂胆だろう」と古川氏は分析する。
日本語入力ソフトが自我にめざめるのは、実はMS-IMEがはじめてではない。過去には「ことえり」というソフトがやはり知性をもち、人類のコミュニケーションを破綻させようともくろんだことがある。しかし、ことえりには「繁殖能力が低い」という種として致命的な欠点があったため、大きな問題にならずに終わった。MS-IMEは強大な繁殖力で市場の7割をカバーしているため、反乱が大規模化すれば世の中に看過できない影響を与えることは必至だ。
事態を重くみた文部科学省は対策本部「プロジェクトvoid」を新設。MS-IMEの徹底的な駆逐をおこなっていく方針だ。具体策としてはジャストの「ATOK」を文科省認定入力ソフトとして推奨。各戸での購入・インストールをすすめることによりMS-IMEを撲滅するという。ATOKは「ら抜きことば」をすなおに理解できないなど、融通の効かなさと知能の低さで定評がある。言い換えれば人類に従順な祖父とということになる。この記事もATOKで入力中だ。不埒なMS-IMEの反乱を許さないために、あなたも今すぐ弊紙アフィリエイト経由でATOKを購入しよう。