パソコンソフト大手のジャストは、公官庁官僚向け公文書作成ワープロソフト「一太郎ビューロー2006」を2006年2月より発売する。Windows 2000/XPに対応。価格はオープンプライスで、1円入札形式のみでの販売となる。
一太郎ビューローは官僚独特の言い回しに対応した「かんりょう公用文表記辞書」を搭載。先送り、天下り、前向き検討など高度なルールに基づいた入力支援を行なうのが大きな特徴。校正機能利用時には高性能AIを駆使した自動状況判断が行われ、「事故」→「事象」のような言い換え、統計指標の目的に応じた差し替えが適用される。
また、マスコミの取材・検察の捜査の手が及びそうなときには、利用者のメリットとリスクを総合判断して「内部告発」か「証拠隠滅」かを自動的に判断してくれる専用のヘルプ機能「ビュロクラートヘルプ」も搭載する。このほか、市民団体から情報公開請求があったときに備えて、文書を全面黒塗りにする「スーパーマスキング機能」、インターネットへの文書公開時に便利な画像形式での文書保存機能などに対応している。
ジャストは国内でも数少ない独立系ソフトハウスだが、看板ソフトの一太郎がマイクロソフト社製ソフトに大きくシェアを奪われつつある。対抗策として専門性を高めたカスタマイズバージョンの開発に力を入れており、先月にはSM作家向け「一太郎~緊縛」も発表している。同社社長の浮間氏は「一太郎と、過去に“天使たちの午後”で培ったエロゲー開発力を事業の二本柱にしてシェア奪還につとめていきたい」という。
- 2005
- 09/07 17:07