脳死時の臓器提供意志表示用に配布されている「臓器提供カード」が、この10月1日から形態を刷新するはこびとなった。日本臓器移植ネットワークが6日明らかにした。臓器提供カード所持者は国民の10%程度と低い割合で推移しており、同ネットは今回の取り組みで普及率の大幅底上げを狙う。
新型はカードごとに異なる臓器をフィーチャーしたトレーディングカード形式。「デビル・カクマク」「沼地の魔腎臓」など多数のバリエーションがあるが、5枚1組の袋入りでしか購入できない。「青眼の白心臓」のようなレアカードをゲットするには各地で開催される公式戦に参加し、デュエリストとカード対戦する必要がある。「奥深い設定で消費者を魅了し、できるだけ多くの人を臓器提供カードの世界に引き込みたい」と移植ネット代表・城ノ内克也氏は語る。若年層にアピールしやすいトレーディングカード形式を採用することで、遅々として進まない子供の臓器移植を推進するもくろみもあるようだ。
同ネットによればカードの月産目標は当初100万枚。コンビニエンスストア店頭などで販売される。なお、店頭でのサーチ行為は禁止。
- 2005
- 09/06 14:20