ソニーのホラーゲームが英マンチェスター大聖堂を勝手に舞台に使用したことが物議をかもして話題になっているが、こんどはテレビのホラー番組でもおなじような問題から謝罪へと発展…。フジテレビジョン(本社:東京)は16日、同社のホラーアニメ作品中で名勝「天橋立」を勝手に舞台として使用した件について京都府に正式に謝罪した。
問題になっていたのは、フジが毎週日曜よる6時半から放映しているアニメーション番組。海洋生物が突然変異して生まれたバケモノ一家の凄絶な遍歴を描いたもので、独特のバイオレンス描写が人気だ。怪物のひとりで魚の名をもつ幼生が人間らしい暮らしにあこがれ、宿題をさぼって空き地で野球をするために脱走。しかし、姉貴分的存在の怪物はそれを許さず、鉄の規律を守らせるために裸足で追いかけていく─という重厚なストーリーとなっている。
この姉貴分の怪物が弟を追って全国を飛び回るなかで、京都府宮津市の「天橋立」が舞台となるシーンのあったことが京都府の逆鱗に触れた。先月、府の観光課は
「天橋立をバックに、異常に肥大した頭部をもつ醜いバケモノが、弟の耳をつねってせっかんするおぞましいシーンが全国に放映されたのはきわめて遺憾。番組中では幼女がパンツ丸出しで走り回るハレンチ描写も多く、このようなアニメで天橋立が取り上げられたことは観光資源としての価値を大きく毀損するものだ」
と、フジに抗議していた。
今回、フジテレビは京都府に対し「たかがオープニングのワンシーンとはいえ配慮が足りなかった」と回答。今後番組中で謝罪テロップを流すほか、バケモノの髪型をもう少し現代的なものに変えるなどの対応をする方針だ。
メディアの適切な表現に詳しい吸血鬼のアーカードさん:
こうした非常識な表現行為がまかりとおっていることはたいへん許し難い。制作者側のモラル向上が必要だ。ちゃんと表現を自粛できないやつのところには私が出張して、マンチェスター大聖堂の銀十字錫を溶かして作った.454カスール炸裂徹鋼弾をお見舞いしてやりたい。