政府は17日、京都議定書に基づく二酸化炭素削減目標達成のために新たに「温暖化防止蚊」を開発、今夏から実地試験を開始することを明らかにした。この蚊は日本がこれまで培ってきた高度なバイオテクノロジーの結晶的存在で、二酸化炭素放出源を自律的に探知・攻撃して殲滅する能力をもつ。担当官庁の厚生労働省は「CO2削減の最終兵器」と自信をのぞかせている。
地球温暖化の一因と目される「大気中への二酸化炭素放出」については、化石燃料の使用や工業化が近年の激増を招いたと見られている。しかし、より小規模ながら数の多い個々のCO2発生源を突き止め、撲滅しない限り京都議定書の削減目標達成は難しい─という指摘が、一部専門家からあがっていた。
そこで厚労省は、自然の蚊に「二酸化炭素を放出するものを捕捉する能力」があることに着目。「これに攻撃能力を加えればCO2の元を一網打尽にしてくれるのではないか」…と気がついた。同省はさっそく旧ミドリ十字OBらに協力を依頼。蚊にマラリア菌株を人工的に植え付けることにより
- CO2放出源の発見=サーチ
- 放出源をマラリアで攻撃=デストロイ
の両機能を兼ね備えた、完全自律型「温暖化防止蚊」の開発に成功した。プロジェクトチームの試算によれば、夏の熱帯夜にこの蚊を都市部へ放てば「2週間で100万程度」の温暖化ガス放出源削減が可能という。
厚労省の発表を受け、安倍首相は
「すばらしいニュース。先ごろわたしが掲げた“CO2半減”の公約にも合致する。うまくいけば温暖化レベルを産業革命以前どころか、農耕革命以前にまで引き戻すことが可能だろう。“美しい地球”が現実のものになるのだ」
と、ムヒをぬりぬり話していた。