全国の大学などを中心に若者のあいだで猛威をふるっているはしか。12日に入りようやく厚生労働省が「患者は減少傾向にある」との見方を示したが、じつは大流行を引き起こした感染ルートはいまだ不明のまま。学会でも議論の的となっている。だが、ここにきてがぜん注目を集めているのが
「ネット、雑誌を媒介として感染が広がった」
という説だ。
この指摘は、感染症にくわしい医薬ビジランスセンターの浜六郎医師によるもの。同医師によれば、今回はしかに感染した学生らの多くは、
- 「2ちゃんねる」へのアクセス環境
- 雑誌「SAPIO」「正論」
との接触経験があったとのこと。こうした高リスク感染源との接触時間が長いほど、
- 「オレたちは利権をむさぼる特定アジア関係者にだまされていたんだ!」
- 「日本人は選ばれた民族。ユダヤの陰謀である自虐史観を打破して美しい国を作らねば!」
などといった、若いころにありがちな“はしか”症状を引き起こす率が高かったという。
こうした患者間の接触によらない感染症の流行は過去にも例があり、日本では明治時代に電話線・電線を介して疫病の伝染が起きたり風呂敷包みの輸送が行われたりしたという。とりわけ民度の低い国ほどこうしたはしかの流行事例が多い。浜医師は、
「今回のはしかは感染すると脳みそが極端にゆるくなり、世襲政治家がカッコよく見えたりするほか治りが遅いのが特徴。身の回りで患者を見かけたら、できるだけ遠巻きにして生暖かく見守ってあげたい」
と警戒を呼びかけている。