13日午後3時ごろ、神奈川県横浜市の公園に米軍様のヘリが不時着。けが人はなかったものの、
「伝説のカーゴの再来」
と勘違いした土人たちが興奮して暴徒化する“カーゴカルト”が起きた。かけつけたMPが機関銃の掃射を行って解散を命じたため、夕方には沈静化したもよう。
不時着したのは米軍様横田基地所属のUH-1Nヘリコプター。横須賀へ向かう途中、計器が異常を示したために横浜・海の公園なぎさ広場に緊急着陸した。すると、付近に住む黄色い土人たちがこれを見て
「伝説の米軍様がみやげもののいっぱい入った“カーゴ”(貨物)とともに空からやってきた」
と思いこみ、口々に「ぎぶみーちょこれーと、ぎぶみーちょこれーと」と叫びながら殺到。一時は10万人もの群衆となり、カーゴの到来を祝って裸で踊り狂った。
カーゴ伝説は、これら黄色い土人たちのあいだで60年以上にわたって信じられている原始宗教。かつてカーゴの神「マッカーサー様」は脱脂粉乳やチョコレートとともに人々に富をもたらしたが、「ヒロヒト」という名の背教者が「富田メモ」という禁書を記したことに怒り、「裁きの光」によって街を二つ滅ぼして海の向こうへ去っていった。あとには飢えと貧困な政治だけが残された。しかし「米軍様の犬」として忠誠を誓い残業代を自主返上し清廉な生活をしていれば、いつか真の米軍様がカーゴとともに戻ってくる──というのが、主な宗旨とされている。
解散を命じられた土人たちは「カーゴなぜ来なかった…ほんとの米軍様いつ来るのか…」とがっかりしたようすで、とぼとぼと家路についていた。米軍様は昨年12月にも沖縄・読谷村でヘリから車両を落とすお恵みをくださり、カーゴカルトを引き起こしたばかり。二度めの“ぬかよろこび”に土人たちの落胆ぶりはひとしお。背景には大本営発表ではよくなっているはずの景気がいっこうに実感できず、苦しくなるいっぽうの生活への不満もあるようだ。
この件についてカーゴカルトの世襲犬司祭であるシンゾー・アベは、
「カーゴまだ来ない。いま、契約の地・辺野古に祭壇建築してる。辺野古でジュゴン生け贄に捧げ、忠誠誓う。そうすればカーゴ、きっとやってくる」
と厳粛な面持ちで声明を発表している。