公正取引委員会は、名古屋市営地下鉄にからみスーパーゼネコン各社が談合を繰り返していた疑いが強まったとして、週明けにも捜査に踏み切る方針をかためた。展開次第では、長いあいだ秘密のベールに包まれていた業界のなぞに解明のメスが入る可能性もある。
公取筋によると、大林組らゼネコン各社は名古屋市営地下鉄の延伸工事受注に際し
「地下鉄はどこから入れるのか」
を共謀してひみつにした疑いがもたれている。きつく問い詰めても、
「考えると夜も眠れない」
と、とぼけるなど犯行はきわめて悪質だとのこと。
地下鉄については、長年そのなぞを追っていたジャーナリストの女性が急逝したり、彼女とコンビを組んでいた男性が業界を追われるなど、常に黒い疑惑がつきまとってきた。はたして今回の捜査を機に、すべての秘密が白日のもとにさらされるのか…。国民の熱いまなざしが注がれている。