東京都青少年健全育成条例改正問題で次回以降の開催に注目が集まっていた同人誌即売会「コミックマーケット」が、
「会場の東京ビッグサイトを買い取り、独立国化して継続する」
方針を決めたことが、30日までにわかった。実現すれば人口60万人という、茨城県にも匹敵する規模の“国家内国家”が誕生する。
コミックマーケット準備委員会が明らかにしたもので、具体的には次回8月12日〜14日におこなわれる「C80」を建国の日と位置づけ、独立国「合州国コミケ」を成立させる。建国費用には市民権証明書を兼ねるコミケカタログの売上を充て、諸手続きはスタッフ参加者がおこなう。
準備委員会では「締め付けが厳しくなるなか円満にコミケを開催し続けるにはこの方法しかなかった」と語るいっぽう、コンテンツ産業を基幹に据えた経済の収益性のよさ、交通の便の悪さに守られた安全保障体制などで盤石な国づくりに自信を伺わせる。
いっぽうで、入国審査体制については「厳格な姿勢を崩さない」との方針で、サークル参加者の3割は落選させるほか、一般参加者も徹夜行列は許さないという。新国家は高いモラルをもつ国民を求めているようだ。