仕事も通学もしていない「ニート」増の流れの中で、幼年層と高齢者の両極端でニート率が高くなっていることが厚生労働省の調べでわかった。特に0歳児では98%、60歳以上では8割がニートで、「低年齢化」「高齢化」している現状が浮かび上がった。
調査は06年1月時点での動向をまとめたもの。それによると、全年齢層の中でもっともニート率が高かったのは0~3歳までの乳幼児層。およそ9割が未就学・無職だった。特に0歳児は98.2%がニートと高いニート率を示している。
いっぽう、高齢者層にももうひとつのニートの「山」ができており、65~70歳の7割、70歳以上の9割弱がニートだった。
これらのニートは、乳幼児はおっぱいを吸ったりしながら、高齢者は「まさ子さん、昼飯はまだだったかいのう」などとボケながら生計を他者に依存して生活しており、家族のお荷物になっていることもわかった。
厚労省では
これだけ多数の無業者が社会に寄生しているという事実に愕然とした。憂慮すべき事態。行政としても、これら幼年・老年層の人間力を高める方策を考えていかねばならない
としており、来年度予算の特別会計でニート対策費を計上する案を検討中だ。