31日午後6時ごろ、都内世田谷区近郊で
「酔っぱらいが運転している」
との通報があり、現場に警官がかけつけたところ自家用車を運転している大トラを発見。飲酒チェックを拒否するなど抵抗したため、公務執行妨害のほか危険運転傷害致死未遂容疑で現行犯逮捕した。世田谷署では余罪があるものと見て厳しく取り調べを進めている。
捕まったのは、職業自称干支の寅容疑者(2000くらい?)。調べによると、寅容疑者は大トラ状態にあるにもかかわらず、「仕事の引き継ぎのため」とクルマを師走の先生のように急ぎ走らせていた疑い。本人は
「私は確かにトラだが、酒は一滴も飲んでいない。来年の干支にならなければいけないので急いでいる。早く釈放してほしい」
と訴えるばかりで、いっこうに反省のようすを見せていないとのこと。
寅容疑者をよく知る同僚の丑さんは
「同じ干支仲間ということで大目に見ていたが、彼はかねてから“巨人ファンにからむ”“道頓堀にダイブする”などの迷惑行為で評判が悪かった。この際、きちんと司法の裁きを受けて罪をつぐなってほしい」
と話す。
寅容疑者逮捕につながった通報の主は匿名だったとのことで正体はわかっていないが、警視庁では「報奨金があるので名乗り出てほしい」と呼びかけている。いっぽう、寅容疑者の突然の逮捕で不在となった来年の干支は、急きょ同じネコ科ということでネコさんが代役を務めることになった。ネコさんは
「遠縁とはいえ身内の不祥事を挽回するため、干支の大役をしっかり務めたい。来年もよろしくお願いします」
とネコなで声で語っていた