国際的な懸案となっているイランのウラン問題について、第三国で濃縮処理をする方向で各国の合意が得られる見込みが出てきたが、イスラエルが
「そんなのアカン」
と難色を示していることが23日までにわかった。中東の平和に暗い影を落としかねないだけに、周辺各国も「これはイカン」と不安を隠せないようすだ。
問題になっているのはイランが大量に保有する低濃縮ウラン。IAEA加盟国やイスラエルは「核兵器に転用したり他国に売ったりするんとチャウン?」と懸念。
「話しあいなんてシラン」
とするイランと懸命な交渉を続けてきた。その結果、イラン側がようやく「ウランは売ラン」と譲歩。ロシアに陸送して原発用燃料棒に加工する方向で話が進んでいた。
イスラエルの反発はこの計画に対するもので、
「おためごかしはもうイラン」
とイランへの不信感をあらわにしている。もしイスラエルの意向が無視されることがあれば「何があってもシラン」と、武力行使もにおわせている。
ここまで対イランの交渉を担ってきたIAEAのエルバラダイ事務局長は、記者団の取材に対し
「せっかく合意が得られそうだったのに。イスラエルったら、イヤンバカン」
と無念の声明を発表した。