高リスク層への優先接種がはじまった新型インフルエンザワクチン。しかし、生産が追いつかないため希望者全員に行き届かない可能性が高く、冬場の流行を止められないのではないかとの懸念が出ている。この問題に対し、厚生労働省は22日
「噛みつき接種型ワクチン」
の導入を決定。全国民を新型インフルエンザの感染から守るめどが立ったことを明らかにした。
導入が決まったのは、アメリカの製薬大手・アンブレラ社が開発したワクチン
「カユウマ」
だ。このワクチンはインフルエンザにかかっても“ぜったい死ななくなる”強力な薬効のほか、
「接種を受けた人から噛んでもらうだけで同様の効能を得られる」
というユニークな特徴をもつ。
噛みつき型ワクチンなら、生産にたいへんな手間がかかった従来型と異なり
「被接種者をひとり街に放てば、インフルエンザにかからない人がねずみ算式で増えていく」
という大きな利点がある。ワクチンの在庫問題を一挙に解決してくれるものだけに、厚労省も治験を免除し異例の早期認可に踏み切った。
カユウマについて、噛みつき型ワクチンに詳しいジョージ・A・ロメロ博士は
「昔は接種を受けると足が遅くなるという副作用があったが、最近はムッチャ速く走れるようになるのが流行なので心配ない」
と評している。