日本の月探査衛星「かぐや」の撮影した月面写真から、月の地下に巨大な洞穴が広がっているらしいことが判明した。このしらせを受け、一部の学者らは
「高度な文明をもつ地底人が存在する可能性がある」
として色めきたっている。
地底人存在の可能性を指摘するのは、日本地底人学会(会長:後藤田忠俊博士)。長年「地底人はいるのか、いないのか」をめぐり熱い議論を繰り広げてきたが、地球のいたるところを調査したにもかかわらず証拠が見つからないため
「もはや地球には地底人はいないのではないか」
というのが定説となりつつあった。
しかし、今回見つかった洞穴は370メートル四方におよぶ巨大なもので「地底人が文明を育むのにじゅうぶん」な大きさなだけに、学会は俄然色めきたった。
「ようやく地底人とのファーストコンタクトが現実味を帯びてきた」
として、早くも地底探検に欠かせないカンテラやヘルメットの整備をはじめた研究者もいるとか。
いっぽう、これに異議を唱える者もいる。全国宇宙人学会(会長:高橋栄一郎博士)は「月にいるのは宇宙人」との見方を示し、地底人学会の主張を
「地底人なんて非科学的。いるわけがない。月にいるのは宇宙人」
と一蹴する。ほかにも東京未来人学会(会長:田中武博士)が「月には未来人がいる」と異説を打ち出すなど、地底人の存在立証にはまだまだ議論の余地がありそうだ。