正義のヒーローとして長く親しまれているスパイダーマンが40億ドルという巨額で米ディズニーに買収されたニュースはまだ耳に新しいが、なんと早くも返品されていたことが3日までにわかった。ディズニー側は
「見た目の似たまがいものをつかまされた」
とカンカンだ。
事情通によれば、支払いを終えたディズニーの元にスパイダーマンが納品されたのが1日。同社の経営陣が喜びに鼻をふくらませながら箱を開けたところ、中から
「著作権の鬼に買われた男! スパイダーマン!」
という意味不明な名乗りをあげて、コスプレ男が飛び出してきたという。
この男は扮装こそスパイダーマンに似ていたものの、かっこわるいブレスレットをつけていたり、動きが東映のスーツアクターのようなパチモンで、あわてたディズニー幹部が警備担当のプルートを呼ぶと、付属品の巨大ロボットで抵抗。徒手空拳で戦うスパイディーとは明らかに違う本性をあらわにしたとのこと。
ようやく取り押さえられたニセスパイダーマンは
「私はホンモノ。ロボットは宇宙人にもらった」
などと筋の通らない言い訳を繰り返すばかり。使い物にならないと判断したディズニーは、早々に返品を決めた。クレームを入れられた発送元の八手三郎さんは「断じてまがいものではない。スタン・リーお墨付きの本物なのに…」と困り果てているそうだ。