東京地裁で開かれている初の「裁判員裁判」に、裁判員として外国人がまぎれ込んでいたことがわかった。4日午後、粛々と進んでいた審理の最中に
「証人に質問する」
という空気読めてない行為に走ったため日本人でないことが判明したもので、法廷は一時騒然とした。この外国人はすでに拘束され取り調べを受けているが、本人はふてぶてしく「自分は日本人だ」と主張し容疑を否認しているという。
今回の裁判員裁判は3日から開かれており、初日は裁判員が誰も質問しないという日本的様式美でつつがなく審理がおこなわれ、関係者一同「“和”を守ったよい裁判だった」と胸をなでおろしていた。しかしきょう午後の審理では、被害者親族が証人として出廷・尋問に応じるさなか、会社員ふうの女裁判員が突如
「あのー、質問があるんですけどー」
と発言するという暴挙に出た。明らかに日本人とは思えない行為に法廷は騒然となり悲鳴をあげる傍聴人も出たが、駆けつけた廷吏が女を取り押さえるとやがて平穏を取り戻し、審理は続行された。
日本式裁判員裁判では「裁判員は日本人として節度をもった行動をすること」と定められている。裁判員手帳に記載された「裁判員心得附則」にも、
- 質問するべからず
- 質問や意見を求められた際には「いまかんがえちゅうです」と答えること
とある。こうした決まりは日本人なら暗黙の了解事項であり、守れない者は不法入国の三国人かなにかとしか考えられないため、当局はくだんの女を入国管理法違反容疑で取り調べている。これに対し、女は「自分は日本人。押尾学の奥さんの名前だって言える」とわけのわからないいいわけを繰り返すばかりだという。
今回の裁判員らを世話している廷吏のひとりに取材したところ、
「休憩時間に“何を飲みますか? 暑いからアイスコーヒーにしますか”と確認したら、ほかの裁判員は全員同意したのに、あの女ひとりだけ
“野菜ジュースありますか?”
と聞いてきたので、あやしいとは思っていた。早くに外人だとわかってよかった」
と語っていた。裁判は明後日には被害者感情を受け入れ死刑判決を出して終わる予定。