独立行政法人産業技術総合研究所が日本のもつ技術のすべてを結集して作り上げた美少女ロボット「HRP-4C」が話題を呼んでいる。ところで、ロボットもコンピューターを搭載しているだけにセキュリティは万全かどうかが気になるところ。この点について、同じ産総研のセキュリティ専門家・高木浩光氏は
「HRP-4Cにはセキュリティホールはない」
との報告書を発表した。美少女ロボットは多くの男性に福音となるかもしれない存在だけに、とりあえず一安心と言えそうだ。
高木氏の報告書は、HRP-4Cを開発したチームから監査依頼を受けて、全身をなめまわすように調べつくした結果をまとめたもの。結果発表の記者会見で同氏は
「ポートスキャンしたところ彼女の不要なポートはすべて塞がっていた。また、クロスサイトスクリプティングやクロスサイトリクエストフォージェリにも完璧な耐性を示した。唯一心配だったのがDoSだが、攻撃を受けた場合内蔵した原子炉が臨界を起こしクラッカーたちに対抗する機能まで搭載していた。完璧だ」
と、なぜかちりちりパーマになった頭で太鼓判を押した。
高木氏と言えばネット随一のセキュリティ専門家として知られ、東に無断リンク禁止を掲げる者あればテレクラ感覚で電凸し、西にBluetoothをオンにしっ放しの者あれば行ってストーキングするなど、
「性のセキュリティエヴァンジェリスト」
としても信頼されている。その高木氏が保証するだけに、HRP-4Cの秘蜜に満ちた穴のセキュリティはまさに万全と言えそうだ。
いっぽう、やはりホールについては一家言ある専門家のbogusnews編集主幹さんは
「本当にすべてのセキュリティホールが塞がっているのか。高木氏はあくまでコンピュータセキュリティの専門家であって、女性のセキュリティは私のほうが本やビデオでかなり研究していて詳しい。私なら、HRP-4Cがどんな小さなセキュリティホールを隠していようと入れることが可能だ」
と批判。数日中にも美少女ロボットexploitのPoCを公開すると宣言した。産総研は、愛しいわが子を汚されたくなければ代わりの人身御供として18~45歳までの女性を差し出すべきだろう。