有名漫画家の赤塚不二夫さんが亡くなった事件で、3日、警視庁所属の巡査が
「犯人を見つけ出し、必ず逮捕する」
との声明を発表した。特定事件の解決に一巡査が意気込みを表明するのはきわめて異例だが、警視庁も熱意にうたれ静観する方針だ。
この昨今まれにみる“熱血おわまりさん”は、警視庁警ら課所属で都内勤務の白塚フチオ巡査。地元では「本官さん」「目ン玉つながりのお巡りさん」と呼ばれ親しまれている。もともと赤塚さんと親交の深かった本官氏は2日、訃報に触れると激怒。「あんなかけがえのない人物の命を奪ったのは誰だ」と拳銃を乱射しながら
「逮捕する~!」
と宣言した。
報道では赤塚さんは病死とされているが、本官氏は「病気とか老化とか意味がわからない。本官は40年来、トシなど取ったことがない。赤塚さんも死ぬわけがない」と殺人の線で捜査を進めている。この分析にはバカ田大学首席卒業で無職の評論家・バカボンのパパさん(41)も、
「賛成の反対なのだ」
と同意している。
本官氏がふだんから銃乱射を繰り返すなど素行不良であることから、警視庁には「あれにまかせたら誤認逮捕しかねないのではないか」との抗議が何件か寄せられているが、同庁では
「親同然の偉大な人物が亡くなった悲しみからすれば当然の行動。やめさせるのはあまりに忍びない」
と黙殺するかまえ。いっぽう、赤塚さんは死んでおらず「(ちょっと天国まで)お出かけですよ、レレレのレ~」という近所の人の証言もある。真相やいかに。われわれも赤塚氏の作品を今一度読み返し、犯人究明と殺伐とした社会の改善に協力する必要がありそうだ。