総務省は12日、ネットで予告したうえで凶悪犯罪に及ぶケースが急増していることに懸念を表明。こうした犯行予告を自動検知するシステムの導入に前向きな姿勢を示した。IT業界ではこれを受け、さっそく開発に名乗りをあげる企業も登場している。だが、ここにきて新たに驚愕の事実が明らかになった。逆に
「ネットでかんたんに犯行予告できるサービス」
を提供する悪質な業者が多数いるというのだ。
「帰りにスーパーで牛乳を襲う。たくさんの乳脂肪を犠牲にしてやる」
「あす、会社で例のヤツを処理する。ヒヒヒ…」
数多くの狂気に満ちた予告がズラリとならんでいる…。犯行予告サービスを提供するWebサイト「check*pad」だ。さまざまな匿名の“犯罪予備軍”が、毎日たくさんの犯行予告を投稿してゆく。完遂した犯罪にチェックを入れては悦に入っている凶悪犯も数多くいる。
あらかじめ予告して罪を犯す犯行スタイルのことを、ネットでは「Getting Things Dead(GTD)」と呼ぶ。こうしたGTD支援の裏サイトは全世界に多数存在する。国内ではこのcheck*padがもっともよく利用されているという。サービス仕掛け人を名乗るのは謎の日系人・モト田口。田口は
「ライフ(命)をハック(切り刻む)するのが趣味」
と公言してはばからない、血に飢えた凶悪犯罪者だ。ハデな活動ぶりから司直に目をつけられたため「ハードディスクがクラッシュした」などとウソをつきサービスを停止することもあったが、最近懲りずに再開したという。
識者によれば、こうしたサイトが興隆をきわめるのは田口のようなGTDマニアを「アルファブロガー」と称揚しがちな、世間の誤った風潮があるという。アルファブロガーに詳しいbogusnews編集主幹は、モト田口についてこう語る。
「非道な犯行予告サイトの運営や、書籍出版などイケすかない手法でカネを集める彼がうらやましい。私など、いまだに“ねとらん”から賞金3万円が送られてこないというのに。こうした格差の拡大が凶悪犯罪の多発を招いているのだ」
ねとらんは、早く3万円を送ってくるべきではないだろうか。