音楽業界の黒い闇にいよいよメスが入った。公正取引委員会は23日、独占禁止法違反の疑いで歌手・桑田佳祐さんの事務所に立ち入り調査をおこなった。詳細については「ノーコメント」とされているが、消息筋によれば具体的な調査対象となっているのは
「年越しライブ」
に関する不公正な取引と見られる。
桑田はアーティストとしての絶大な人気を悪用し、長年にわたり「年越しライブと言えば桑田佳祐」とばかりに年越し市場で独占を維持してきた。07から08年にかけても「よっ、桑田佳祐SHOW」と題して横浜アリーナを占拠したばかり。この夜はWOWOWも桑田一色に染まり、非常につまらなかったという。
立ち入り調査を受けた桑田佳祐事務所では「ファンの方にはご心配をおかけしてまことに申し訳ない」としながらも、
「今年もまたやるのでアリーナで会おう」
と、まったく反省する様子を見せていない。長年の独占体質が性根まで腐らせたようだ。
公取委では、音楽にかかわる独占の事例として
「渡辺美里による夏の西武球場独占容疑」
についても内偵を進めているという。このさい、厳しい指導で独占という膿を徹底して出しきり、クリーンな音楽業界を取り戻すきっかけにしてほしいところだ。