PC周辺機器メーカーのバッファロー(本社:名古屋県)は、PC向け単体では業界初となる「ムーブ対応」の地上デジタルテレビチューナー「DT-H30/U2」を発表した。地デジの録画データは著作権保護のため持ち運びに不便な制限のかけられることが多いが、同機器を取り付けたパソコンは物理的に許される範囲で自由に移動することができる。
都内で21日におこなわれた製品発表会。バッファローの中村智仁デジタルホームマーケティンググループリーダーは
「録画データのコピーはもちろん、移動も自由にできないというのはきわめてナンセンス。弊社の新製品なら移動の自由を満喫できる」
とアピール。実際にDT-H30/U2を組み込んだデスクトップPCでデモンストレーションをおこなった。
取材陣の見守るなか、中村氏はデスクトップPCを軽々と持ち上げ壇上で3メートルにもわたって移動させた。見事なムーブに会場は
「これはすごい」
「著作権保護に配慮しつつ、ユーザーのニーズも満たしている」
とどよめいていた。
続けておこなわれた重さ20キロのフルタワーPCに組み込んだ事例でのデモは、持ち上げようとした中村氏がギックリ腰になりうまくいかなかったものの「マッチョなら10メートルは動かせる」(同社広報担当)とのこと。まさに、PCにデジタル放送視聴と移動の自由をもたらす待望の新製品と言えそうだ。発売予定の5月中旬が待ち遠しい。