ネット利用の悪質な詐欺が横行しているなか、また新たなフィッシングサイトが発見された。9日に一般からの通報により発覚したもので、警視庁サイバー犯罪対策室は「非常に悪質。ひっかからないように」と注意を呼びかけている。
このフィッシングサイトは有名企業「上州屋」の看板を掲げたホームページ。気づかずにアクセスすると10万5千円もの磯釣りロッドをおすすめされるなど非常に悪質。いまのところ被害は報告されていないが、間違って支払いをしてしまったものの財布を監督する奥さんに話しづらい恐妻家などが、発覚を遅らせている可能性もある。警視庁では「報告が遅れれば修羅場を見るので正直に話したほうがよい」と警告している。
このサイトは、ロッド類の押し売りのほか「釣果報告」のコーナーも設けられており、巧みに購買意欲をそそるよう作成されている。「ひと月150円で爆釣の予感」などと射幸心をあおるサービスも提供されており、ひとたびキャッチした被害者はリリースしない魅力がある。フィッシング事情に詳しい清水国明氏は弊紙のインタビューに対し「キャッチ&リリースはフィッシングのマナーなのに」と怒りをあらわにしていた。
- 2005
- 11/09 15:31