食用キノコを毒キノコの名称で誤って紹介したテレビ東京が、また失態…。同局が27日夜放送した旅番組の中で、人間に有害な危険動物を好意的に紹介するシーンがあったことが明らかになった。テレ東幹部はメディア各社に謝罪文を送付。次週以降は番組内でテロップを流すなどして対処するもよう。
問題の番組は27日夜7時から放送された「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」。少年が無一文で異国を漫遊する続き物の旅番組。27日放映分の中で、主人公の少年が国指定有害動物となっている「デンキネズミ」と仲良さげにたわむれるシーンがあった。視聴者から指摘があるまで同局スタッフは気づかなかったという。
危険動物に詳しいオーキド博士によると、デンキネズミは最高数十万ボルトもの電気を発生させる凶暴な生物。子犬ほどの体格だが、自分の数十倍もの大きさの生き物を一瞬で倒すこうげき力をもつという。特に、番組中で紹介された個体は「大量のけいけん値をあつめながらいまだにしんかしていない」変わり種で、特に危険性が高い。
テレビ東京では、次週以降の同番組中で「デンキネズミはきょうぼうなので 見かけたら5メートルいじょうはなれてあそんでね」とのテロップを入れ、対応していく予定。総務省では相次ぐ失態に「ロッテ優勝ごときでアニメ番組の放映時間をずらすなど、おごった部分はなかったか」など同局の管理体制を問いただす意向を示している。
- 2005
- 10/28 07:22