日本たばこ協会は27日、全国62万台のたばこ自販機を2008年中にすべて「おとな識別機能」付きの新機種に切り替えることを発表した。新しい自販機は日本自動販売機工業会との提携により開発に成功した。近年、未成年者の喫煙率は上昇傾向にあり、大きな社会問題となっていた。業界はおとな識別機能により問題を一挙に解決にはこぶもくろみだ。
新型自販機は高度な自律型人工知能を搭載することにより、フレキシブルなおとな識別を実現した。フィールドテストで実証された識別率はおよそ178%。夜中にスリッパばきでたばこを買い込みにきた中年男性に対しては
ちょっとあんた。
新しいバッグ買ってくれるってハナシどこにいったのよ。こんなたばこなんか買ってる余裕あるなら、ちゃっちゃっと約束守ってほしいもんだわね。
あんた、おとな失格よ。
お隣の金子さんなんて、このあいだ部長に昇進なさったんですってよ
などとみごとに購入をブロックすることが可能だ。
また、高性能燃料電池搭載により自律歩行も可能。街なかにくりだしておとな識別を行うこともできる。月末には長蛇の列となっているATM利用客の列に割り込み、うしろで迷惑そうな顔をしている中年男性の顔をキッとにらみつけ
あんた、おとなでしょ?
レディファーストってことば知らないわけ?
とけん制する高機能ぶり。また、近所の衣料スーパーに乗り込み
ちょっとぉ。おたくで買ったセーター、洗ったら縮んじゃったんだけど。おたくじゃ不良品のセーター売りつけるわけ? おとなの対応を見せてほしいもんだわね
と、能動的なおとな識別機能を発揮することもできる。
自販機の切り替えは来年から順次着手する予定。一部の愛煙家には厳しい時代が到来することになりそうだ。