ライブドアによる通販大手セシール買収を受けて、都内では21日午後、今後の事業展開について説明する両社の記者会見が行われた。席上、セシール社長の猪瀬具夫氏は
ライブドアのもつ知財・ブランドを活用して弊社本来のコアコンピタンスであった女性向け下着市場に再注力し、低迷しかけている業績再興の原動力とする
と語った。
セシールは先代・正岡道一社長時代、店頭で購入しにくい女性向けインナーウェアを中心に通販会員を多数獲得し、東証一部上場までのしあがった。その後、商材を衣料全分野・ファニチャーまで広げたが、業績が思うように伸びず今期経常利益予想も9億円の赤字が見込まれている。
猪瀬社長は
今月中に女性インナーの新ブランドを立ち上げる。ブランド名は「ホリエモン」。女性に人気の高いホリエモンキャラクターをあしらった。大ヒット間違いなし
と、新製品を紹介。壇上には「ホリエモン」下着を着用した女性モデルが次々と現れた。
現在予定されている商品は、両乳首部分に笑顔のホリエモンフェイスをあしらった「ホリエモンブラ」、バックプリントにガッツポーズのホリエモンを描いた「ホリエモンショーツ」。さらに勝負下着タイプ「ホリエモン必勝ショーツ」は、前面に「ここ、ここ」と秘部を指さして誘うホリエモンを刺繍した一品。猪瀬氏は「特にIT系企業に勤める女性に売れるのではないか」と期待感をあらわにしていた。
いっぽう、変下着のパイオニアであるトリンプ社・吉越浩一郎社長は、セシールの発表を受けて「ぜったい負けられない。こっちは楽天と提携して“ミキティブラ”で勝負だ。“愛の流刑地”とメディアミックス提携してプロモーションしていきたい」と鼻息荒いコメントを発表した。