国内最大手の乳業組合であるチチレン(本部:東京)は25日、4月1日以降の乳の卸値を7~8%引き上げる方針を明らかにした。乳の大幅値上げは国内ではおよそ30年ぶり。いっぽうで、チチレンに加盟し乳を供給している巨乳女性たちは、
「この程度の値上げでは維持費を捻出できず、到底満足できない」
と不満感をあらわにしている。
彼女持ちの男性ならご存じのとおり、乳価は女性の市場価格を左右する大きな要素のひとつ。たとえばBカップのトップバスト82であれば従来は「バスト価格3万2千850円」とされ、これが交際男性に課せられる毎月の「貢ぎ物ノルマ金額」となっていた。来年度以降はこの基準価格が大幅に値上げされ、同じバストサイズの場合
「3万5千149円」
にアップする。チチレンは「昨今の原油価格高騰が原因。巨乳女性のあっせん組合として苦渋の決断をくだした」と説明する。
しかし、家計のくるしい巨乳女性にとっては今回の値上げでも納得できないというのが実情のようだ。
「巨乳だと肩が凝る。毎日の“てもみん”への支払いもバカにならない」
と不満げに語るのは、都内在住の巨乳女性・A子さん(Dの90)。巨乳の維持はキツい労働だ。ハリをもたせ筋力をつけるためのトレーニング、手触りをよくするためのクリームのすり込みなどの経費を合わせると、とても8%程度の値上げではカバーできないのだという。
こうした状況に対し警告を発するのは乳評論家の山田五郎さん。
「最近は嗜好の多様化に伴い、巨乳ではなく貧乳に価値を見いだす消費者が増えている。今回の値上げが“巨乳離れ”にさらに拍車をかけ、売れなくなった巨乳がさらに値上げし…という悪循環に陥る可能性もある」
と指摘する。大きかろうが小さかろうがただただ「もませてほしい」という気もするが、今後の市場動向を注意深く見守る必要がありそうだ。