<評論家・田中宇さん>
「友人の友人がアルカイダ」と発言し波紋を広げた鳩山邦夫法相が、またも世間の耳目を集めている。31日に開かれた衆院法務委員会で、報酬としてうなぎや天ぷらを受け取りながら米国防省のエージェントとして活動していた─という過去を暴露したのだ。しかし、この程度のことは諜報の世界に詳しい専門家のあいだでは以前から常識だった。鳩山氏の“スパイ活動”は、実はもっと多方面にわたって展開されているのではないかというのがその筋の一致した見方だ。
もちろん内容が内容だけに本人が首肯するところではないが、いくつかの証拠が挙げられている。たとえば1989年の中国天安門事件では、装甲車と対峙してにらみあっているところを撮影された男性が実は鳩山氏だったことが、最新の画像解析技術で明らかになっている。1977年の金大中事件では、KCIAの工作員が「日本海を渡る船内で鳩山邦夫に似た男の襲撃を受けたため金氏の殺害を断念した」と証言。さらにさかのぼる1917年のロシア革命では、ペトログラードにレーニンを送る封印列車の中でドイツ側武官につきそう鳩山氏が目撃されている。氏の存在はエスピオナージュの世界ではもはや伝説であり、
「エージェント・クニオ」
の名を聞いただけでKGBのベテランが失禁したという話もある。
これが真実だとするならば、二重スパイどころか時々刻々の国際情勢に応じてあらゆる場所に現れ、利害の相反する勢力に気ままに加勢する“なぞの男”としての鳩山氏像が浮かび上がってくる。いったい鳩山邦夫とは何者で、どんな組織のために活動しているのか。私は鳩山氏の裏にいるのは
「三百人委員会」
だと考えている。
三百人委員会は言わずと知れたユダヤ人による秘密結社であり、世界経済のすべてを掌中におさめるため国際社会の多極化をねらい、各地で陰謀を巡らせている。鳩山氏の「あるときはアルカイダ、あるときは米国の手先」というはたから見ると矛盾した行動も、多極化という観点から見れば説明がつく。
だが鳩山氏が“過去に何をしていたか”は大した問題ではない。彼が現在行っている工作活動こそ、日本人がもっとも憂慮すべきものだろう。それは
「脳みその腐った大臣が国政の中枢に居座っていてもなんとも感じないよう、国民を飼い慣らす」
という人類の家畜化─「世界人間牧場計画」である。実際、氏はすでにわけのわからない失言で政界を混乱させること複数回。国民の政治への信頼を失墜させ、無関心を拡大させつつある。家畜化計画の第一歩はまんまと成功しているのだ。シオンの議定書の尖兵・鳩山氏の策謀を阻止する方法は果たしてあるのか。注意して見守っていきたい。