<寄稿:御手洗冨士夫さん>
最近、日本企業を元気にするうえで頼れる政策をいくつか知った。7つだけ紹介してみる。
- 法人税実効税率引き下げ
言い換えるなら「がんばってる企業におこずかいをあげよう」という政策。経済活動や献金で国に貢献してるのに、税金まで取られるのはおかしいよね。将来的には「法人税無税化」を実現するのも可。 - 消費税率引き上げ
税収がなくなって国が立ちゆかなくなると企業も困る。そこで「個人からしぼりとろう」という政策がコレ。税率80%くらいにすると法人税ぶんをまかなってなお余る計算だよ。 - 労働市場改革で雇用流動性を向上
労働者保護をうたうムダな規制が企業活動の効率アップを阻害してるよね。そもそも正社員制度というもの自体が前世紀の左翼的発想の遺物だから全廃する。そしてみんな派遣にする。働きたいときに働けて、辞めさせたいときに辞めさせられる便利な政策。 - 道州制導入
日本の経済活動の半分は東京で行われているんだよ。一極集中をおしすすめれば効率が上がって企業収益はさらに増えるんだ。でも、そうすると地方の連中がうるさいから「道州制にしますた!」とごまかして切り捨てよう─というのがこの政策の趣旨。 - 東アジア全域での経済連携協定促進
モンゴルやカザフスタンとかの隣人は超だいじ。資源もほしいし。中国・韓国はムシだよね。「資源どうやってもってくるんだ」とかは聞かないで。 - 愛国心に根ざす公徳心の涵養
「外国製品は買わない」という美徳を、子どものころから学校教育できちんと叩き込む。小学校の社会科では「はじめてのおこづかいでキヤノンのコピー機をリースする」とかやるの。 - 10年代初頭までに憲法改正
最近、というより定番かな。基本的人権とか守らなくてよくなるのはメリット大きい。
こうした政策を実施したところ、企業の収益がメキメキと上昇…って、あれ? へんだな。内需が急速にしぼんで売り上げが減ってきちゃったよ? 貿易赤字もどんどん膨らんでくし…へんだな、こんなはずじゃ…。わーん! ぼくも会長職ブン投げちゃおうかなー!