「ウルトラマン」シリーズで知られる円谷プロダクションが、経営不振から身売りを決めたことが12日までにわかった。今月中にも第三者割当増資のかたちで、宇宙侵略大手のバルタンエンタープライズ(本社:宇宙)傘下に入る。
円谷プロは変身ヒーロー・ウルトラマンの“産みの親”として知られるが、最近では
「スポンサー都合で年々増えるウルトラ兄弟の食費がかさむ」
などの理由で、赤字が続いていた。さらにサイドビジネスで手を出した土地投資で詐欺に遭い、背負った莫大な負債を肩代わりしてもらう条件で今回のバルタングループ入りを決めたという。
都内で開かれた円谷プロの記者会見では、無言でうなだれるウルトラマンゾフィー氏(30万歳)を尻目に、バルタンエンタープライズのシルヴィ・バルタン社長(29万歳)が説明に立ち、
「弊社の資本力で優良コンテンツを最大限に活用していきたい。また、ウルトラマンは現代の視点で見ると古い部分もある。作品中であたかも“宇宙人は悪”かのようなイメージを植え付ける、偏向をはらんだ描写があれば順次改めていきたい」
とフォうふを語った。
なお、10月から放映が予定されていた新作「ウルトラセブンX」は、
「バルタンX」
と改題。カッコいいバルタン星人が下等生物どもを次々と征服していく話として録り直しのうえ放送されるとのこと。