米地質調査所(USGS)の調査チームは、温暖化が今のペースで進行すると2050年には
「白くまが現在の三倍に増える」
との研究結果を発表した。温暖化が地球環境に与える影響の大きさが改めて浮き彫りになったかっこうだ。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の統一見解では、気候変動がこのまま進めば地上の温度は10年あたり0.2度上昇するとされている。USGSの研究はこれに、過去の消費動向から
「気温0.1度の上昇ごとに、白くまがどのくらい売れるか」
を調査した結果をかけあわせたもので、それによると2050年の白くまの販売数は
「現在の3.0~3.5倍」
程度になると見込まれるという。
白くまは、かき氷に練乳をたっぷりかけフルーツを載せた氷菓子。白くま製造大手のロイヤル食品(本社:福岡)は、
「手のかかる食品なので、三倍もの注文が来たら製造ラインがパンクしてしまう」
とうれしい悲鳴をあげている。パートのおばさんをこれ以上苦しませないためにも、各国が協力しあって温暖化対策を進めていくことが不可欠と言えそうだ。
USGSでは今後、温暖化が「ガリガリ君」に及ぼす影響についても調べる方針だ。