現場はまさに阿鼻叫喚の語がふさわしい地獄絵図だった─。米ミネアポリスで起きた事故に続き2日午後、今度は日本国内でも大規模な橋の崩落事故が発生。さっそく現地入りした記者は、泣き叫ぶ幼児の姿に思わず目を背けてしまった。なぜこんな悲惨な事故が…やはり夏休みの影響なのか。詳しい原因究明が待たれそうだ。
事故が起きたのは、東京都世田谷区桜新町の「二丁目児童遊園」。午後2時すぎ、砂場で遊んでいた伊藤悠弥くん(5さい)が突然火が点いたように泣きだしたため、母親が異状に気づいた。目をやると、それまで30分にわたって悠弥くんが建築を続けていた砂の橋が、無惨にも崩落していたという。橋はふたつの砂山をむすぶ大がかりなもので交通量も10分あたりトミカ2台と利用率が高いルートだったが、幸い死傷者は出なかったもよう。崩れたあとには22センチ近い足のようなかたちがついていた。
現場に駆けつけたお母さんらが聞き込み調査をしたところ、
「小学生のお兄ちゃんが跳び蹴りをかましていった」
とする複数の証言が得られた。捜査本部では「夏休みでヒマをもてあました小学生が人為的に事故を引き起こしたもの」とみて引き続き調べを進めている。なお、現場近くには「たかし」と名の入ったドラゴンクエストバトエンが落ちていたとの報告もある。
砂場での事故に詳しい専門家の北沢たかしくん(11さい)は、この件について
「資材に水をきちんと混ぜていなかったことが被害を拡大したのだろう。直接の原因は、お母さんがポケモン映画に連れて行ってくれずムシャクシャしていたためではないか」
と指摘している。