日本機械学会はこのたび、歴史に残る機械を表彰する「機械遺産」の制度を創設した。初回となる今年度の認定対象は25件。「ロボコップ演芸」など日本の機械技術の粋を集めた品々が選ばれた。
機械遺産の制度は、同学会創立110周年を記念して設けられたもの。機械技術の発展史上重要な価値をもつものを次世代に伝えるため、毎年認定を行う。今回表彰されるのは、ロボコップ演芸を含む25件。
受賞したロボコップ演芸はエンジニア・吹越満氏が開発したアンドロイド。コンパクトなボディに自由度の高い関節を多く装備し、ロボットとは思えないなめらかな動きで日本のロボット工学発展に多大な貢献を果たした。サーボモーターのトルクの大きさ、連続稼働時間の驚異的な長さなど性能面では後年の「アイボ」さえしのぐと言われ、当時の技術力から見て「一種のオーパーツ」と評されることすらある。
7日に予定されている授賞式にはロボコップ演芸の実機も登場する予定。ただし、動作音が「イーガシャイーガシャ」と非常にうるさいほか意外に下ネタが多いため、主催者は「観覧希望の方は忍耐力の持参を忘れないで欲しい」としている。
- 2007
- 08/03 23:21