このところ、あのテこのテで趣向を凝らした新製品投入ラッシュが続いているコーラ市場。こんどは地球環境保護をうたうものまで登場─。日本コカ・コーラ社は25日から、地球温暖化防止の効能をもりこんだ「コカ・コーラCO2ゼロ」を全国で発売開始する。
従来品コーラには炭酸ガスが封入されており、これが独特のさわやかな刺激のもととなっていた。しかし炭酸ガスには大量の二酸化炭素が含まれている。これが飲用後に口からゲップとして放出され大気中に拡散。強力な温室効果で地球温暖化の原因となる可能性が、識者から指摘されていた。
コカ・コーラCO2ゼロは、環境保護のため「炭酸ガスを完全に抜いた」新製品だ。通常のコーラに比べ「温暖化係数ゼロ」と非常に地球にやさしいことが特徴。どんなに飲んでも危険な二酸化炭素が放出されることはないという。製造過程では一品一品手作りするこだわりもみせる。作業員が通常型コーラの栓をわざわざ手で開き、天日に干して一週間。自然に気が抜けるのを待つ。再度封をして、ラベルシールを貼り替えればできあがり。「ガシャガシャ振ってプシューと抜く方法と違い、天日を使った場合は味にまろやかさがでる」と同社広報部は語る。
炭酸ガスを含まないため、従来のコーラでは難しかった「あったか~い」も可能。冬季から系列ベンダーにて販売を予定している。今年の冬には「なまあったかくて気の抜けたやたら甘いコーラ」を楽しむことができそうだ。
- 2007
- 06/24 23:56