北陸電力は15日、石川県志賀町の志賀原発で世界初となる
「ツンデレ原発」
の運転に成功していたことを明らかにした。ツンデレ技術については、おさななじみ・委員長・ワンセグテレビなどへの適用事例が知られているが、原発への搭載は世界ではじめて。しかも実験成功は99年で、ツンデレブームを7年前に予見していた同社の先進性が改めて立証されたかっこうだ。
実験が行われたのは99年の6月。定期検査のために運転を停止していた原子炉でツンデレの「ツン」を起こすことに成功。勝手に制御棒が抜けて臨界に達するのを確認したという。このツンは緊急停止装置でも停められないほどの威力で、「かなりフラグが立っていた感じだ」(同社技術部)という。直後、発電所員が手動操作のイベントを起こしたところ、原子炉は「デレ」モードに移行。見事にグッドエンドを迎えることができた。
午後記者会見に応じた北電・永原功社長は、「なぜ今まで発表しなかったのか」という取材陣の問いに対し、
「原子炉に
“あ、あんたのために臨界したんじゃないんだからねッ!”
と言われ、なかなか許可が下りなかった」
と弁明。いっぽう、ツンデレ原発のメリットについては、
「一言で言えば“萌える”に尽きる。ついでにチャイナシンドロームで世界も燃え、地球の反対側に気に入らない国があらわれたときに攻撃できる」
と実用化の意義を強調した。今後はステンレスバケツで臨界を起こす伝統芸能とともに、日本産の“原子力技術”を世界に発信していく予定だ。