久間章生防衛大臣は9日、アラビア海でわが国の商船が潜水艦に体当たり攻撃されたことを受け、
「重大な国権の侵害」
と認定。連合艦隊を編成し、即時派遣して応戦することを決めた。同日発足したばかりの防衛省にとっては初仕事。安倍総理の掲げる「戦後レジームの脱却による新しい国造り」の試金石となりそうだ。
問題となっているのは、ペルシャ湾ホルムズ海峡付近で航行中だった川崎汽船の大型タンカー「最上川」が、突如浮上してきた原子力潜水艦により体当たり攻撃を受けた事件。この潜水艦は攻撃のあと、ふたたび潜行してゆくえをくらましている。久間防衛相は「電撃作戦による一撃離脱の奇襲。明らかにわが国を愚弄している。これに応戦せずになんの戦後レジームからの脱却か」と発憤。イージス艦4隻・掃海艇2隻・潜水艦4隻などからなる連合艦隊を編成し、今夜半にもアラビア海へ向け出帆させることを決定した。
大本営の情報によれば問題の原潜を所有する国家は、過去にもわが国の民間船舶に対し潜水艦による体当たり攻撃をしかけ、多数の死者を出したことがある。また、“思いやり予算”などと称して多額の軍事費をふんだくったり、東アジアの国々に内政干渉することで大東亜共栄圏の樹立をさまたげており、とんでもない“ならずもの国家”と言える。
安倍総理は、今回の艦隊派遣について午後の記者会見で
「戦後60年を経て、ようやくわが国も“ふつうの国”になるときが来た。皇国の興廃この一戦にあり。ニイタカヤマノボレ」
とコメントしていた。