新年早々、社会に衝撃を与える事実が明らかに…。総務省は1日、記者会見を開き
「担当者が日本標準時を数え間違っていた。今年は正しくは2028年」
と発表した。各方面への影響は甚大で、仕事初めまでになんとかすることが求められそうだ。
日本標準時(JST)は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が管理する
「日本の基準時間」
だ。さまざまな時報の元でもある。兵庫県明石市の電磁波計測研究センターで、設置された「セシウム原子振り子」(振幅が1秒1回)を担当者が真剣に見つめながら
「2007年1月1日0時32分43秒…
2007年1月1日0時32分44秒…」
と回数を数え続けることで維持している。
ズレが発覚したのは「協定世界時」(UTC)を管理する国際度量衡局(BIPM)の指摘がきっかけ。検証の結果、JSTはBIPMのUTCに比べ
21ヶ年1ヶ月3日1時間5分51秒ぶん
の遅れがあることがわかった。詳しい原因はわかっていないが、「振り子を監視する担当技官が途中で数えまちがった」「寝ていた」など人為的ミスの疑いがある。
今後は「21年ぶんの遅れをどう解消するか」が喫緊の課題。政府筋は対応に追われることとなる。民間への影響も甚大で、都内在住の小学生・たかしくん(11さい)は
「21年ぶんのお年玉をもらい損ねた。事態は深刻だ。政府は早急に今から言う口座に補償金を振り込んでほしい」
と怒りを隠せないようすだった。