「確かに紙幣を偽造していた」
…かねてから囁かれていた陰謀に関して、ついにあの黒幕が重い口を開いた! 米国や日本の金融当局は
「わが国の経済を破綻させかねない、大胆な陰謀。許されない組織犯罪だ」
と、憤りを隠せない。事と次第によっては今後の和平のゆくえにも影響を与える可能性が出てきた。
1日、紙幣偽造について衝撃の告白をしたのは、都内の小学校に通う通称“キタ”こと、北沢たかしくん(11さい)。話によると、たかしくんは過去数年にわたりクラスメートなどと共謀。「こども銀行」名義の紙幣を、額面にして
いちおくまんえん
相当も印刷したという。制作にはパソコンや「Photoshop」、エプソン製カラープリンタなどが使われており、たかしくんによる紙幣偽造のハイテクぶりが伺える。
これらの紙幣は、いずれも気のいいおばあちゃんのいる駄菓子屋などを狙って使われていた。被害者は、
「純真な目をしたこどもに差し出され、つい断れなくて真券扱いにしてしまった」
と涙ながらに語る。「よっちゃんいか」の店頭在庫をすべて買い占められた悲惨な事例もある。
たかしくんには過去に、実際に使おうとしても受け付けてもらえない偽の「肩たたき券」をお母さんに配った前科がある。いっぽうで当人は、
「国も、ただの紙くずを“国債”としてバラ撒いてるので、ちょっとくらいいいと思った。国債に騙されちゃいかん、っておじいちゃんも言ってた」
などとうそぶくばかり。まったく反省の色を見せないようすに関係者は怒りをエスカレートさせている。近く、ひさびさに開かれることになった三者面談の場でも、先生がたかしくんの悪行を話題にすることは避けられない見通しだ。