北海道のハイテクメーカー・ハドソンが17日までに解散した一件が世界に衝撃を与えている。中でもカリブ海一帯の安全保障を担うアメリカ海軍第二艦隊は
「バンゲリング帝国が復活したらどうすればいいのか」
と警戒を強めている。沿岸諸国では国民に緊急避難命令を発令するところも出始めているという。
カリブ海といえば80年代に突如謎の武装集団「バンゲリング帝国」が現れ、米第二艦隊で唯一生き残った空母「ロナルド・レーガン」と5機の戦闘機が奪還作戦に成功するまで占領されていたという歴史で知られる。
当時の司令官は「実は…」と奪還成功の裏に、義勇軍として参戦したハドソン軍の力のあったことを語る。僚機がピンチに陥ったとき、艦橋の2コンマイクに
「ハドソーン」
と呼びかけると彼らがどこからともなく飛来。見たこともないみごとな16連射で敵を蹴散らしてくれたというのだ。
「バンゲリング帝国が撤退したのはハドソンの力あってこそ。もし解散したと知れれば帝国はまた…」と同司令官は恐れる。敬虔な地元民らのあいだではハドソン復活を祈り、MZ-700で野球拳に耽る者が多く見られるとのことだ。