狂牛病に罹った牛の肉に含まれ、クロイツフェルト・ヤコブ病の原因物質とされている異常プリオンについて、
「いちど摂取するとまた食べたくなる」
という強い習慣性があることが判明した。厚生労働省が28日明らかにしたもの。
同省が政府系研究機関に依頼して調査したところによると、食事などで人体に侵入した異常プリオンは脳血流関門を越えて大脳に到達したあと神経細胞を刺激。エンドルフィンを放出させて快感を感じさせ、「プリオン入りのものをまた食べたい」という条件付けを完成するという。プリオンには「単純なタンパク質なのに体内で勝手に増える」など未解明の謎があったが、今回の調査結果により
「感染者みずからが積極的に摂取して増殖させていた」
ということがわかった。これにより、「なぜ吉野家の牛丼はたびたび食べたくなるのか」という長年の論争にも終止符が打たれたかっこうだ。
また、
「なぜ政府・与党は国民の健康をおびやかしかねないにもかかわらず、米産牛肉を輸入したがるのか」
という疑問を氷解させる解答となる可能性もあり、厚労省の松村明仁生物製剤課長は、
「中川昭一農水相や小泉首相は、すでに重度のプリオン摂取癖がついている。プリオン癖はなかなかやめられない、気の毒な嗜好。健康に配慮しながら摂取することで社会的に共存していくしかない」
と語る。
来月にも米産牛肉を使った牛丼の販売を再開する吉野家では、今回の報告を受けてどんぶりに
「プリオンはあなたにとって脳みそをスポンジ状にする原因の一つとなります」
との注意書きステッカーを貼り、適度な摂取を呼びかけていくとしている。