バブル崩壊の悲劇ふたたび……。膨らみ続けていた「HTML5バブル」が、ついにはじけた。東証バズワード市場では19日朝の取引開始直後から「HTML5」に大量の売り注文が入り、一時は前日比1万円安とストップ安直前まで値を下げた。結局この日の終値は2万3千円で引けたものの、バブル崩壊の序曲が鳴り響きはじめた感が否めない取引となった。
HTML5は、次世代Webコンテンツを担うとされる技術群を指すバズワード。上場直後から「AJAXの再来」と呼ばれるほどの脚光を浴び、虚業系IT企業から買いが殺到。近年稀に見る期待の銘柄として注目されていた。Web業界人のあいだでも
「HTML5をやっていると言えばヤレる」
とステータス化しつつあった。
しかし、米国時間で18日にインターネット技術の標準化団体であるW3Cが「HTML5のロゴ」を発表したところ、そのあまりのダサさに我にかえる業界人が続出。
「こんなロゴじゃヤれない」
「またW3Cが余計なことしやがって」
と売りに殺到した。
HTML5に詳しい専門家は
「もともと、ただ文法を簡単にしただけで違うのはJavaScriptの機能だけのHTML5を、ヘンにモテはやす世相がおかしかった。バブルは崩壊したほうが世の中のため」
と分析している。