警視庁渋谷署は1日、特別天然記念物に指定されている動物を勝手に捕獲したうえ乗用に供したとして、都内在住の自称・着ぐるみ師の小林幸子容疑者(58)を現行犯逮捕した。
調べによれば小林容疑者は先月はじめ、北海道内の湿原で国の特別天然記念物に指定されているツル「ジャイアントタンチョウヅル」を捕獲。31日の「NHK紅白歌合戦」の舞台で、自分が騎乗して登場する演出のために使ったとの疑いがもたれている。
取り調べに対し小林容疑者は
「紅白の演出を3年連続トリで飾るためにしかたなくやった。国民的行事なので許してほしい」
などと説明するばかりで、まったく反省のようすを見せていないという。
ジャイアントタンチョウヅルはタンチョウヅルよりもさらに絶滅のおそれが強いツルで、全長13メートルの巨体が特徴。主食として人間を好む獰猛な性質でも知られ、実際に紅白終了直後には撮影スタッフ2名を食い殺して逃亡中だ。現在、田中邦衛がゆくえを追っている。