アメリカ航空宇宙局(NASA)は、これまでの常識をくつがえす
「ヒソで成長するまったく新種の生物」
を発見したことを明らかにした。米科学誌サイエンス(電子版)に2日付けで発表されたもの。
従来の生物学では、リンなどの必須元素のないところでは生物は生まれないというのが常識だった。しかし、NASAが発見し命名した「ルーマー・デマーレンシス」は、猛毒のヒソを大量に摂取することで成長するという。
実験では、ルーマーを栄養のない培地に置き、
「あそこの旦那さん、昼間も家にいるのよ。リストラね」
「あそこの息子さん、30過ぎなのにアニメ見てるのよ。童貞に違いないわ」
などとヒソヒソ話を与えたところ、急激に成長し独り歩きまでするようになった。
NASAは、ルーマーの存在を「必須元素のない極限状況下でも、生物が存在しうる証拠」として、地球外生命体が存在する可能性を示唆しつつ、宇宙探査の在り方の見直しを検討しはじめた。いっぽう、ルーマーの寿命が75日と短い点に着目する専門家は「地球の外が生命にとって厳しい環境なのは変わらない事実」と指摘している。