オーディオベンチャー企業のエアロソニック社(本社:秋葉原)は2日、本格的に音質にこだわるいわゆる“ピュアオーディオファン”向けに、再生環境を最適化するための
「空気」
の販売を開始することを明らかにした。
ピュアオーディオでは、最高の音質を追求するためにケーブルにはメートルあたり最低2万円はかけ、電気は火力・原子力など好みの発電所から専用線で引くのが常識だが、これまで
「オーディオルームを満たす空気」
については、注意が払われてこなかった。
エアロソニックは「音は空気を媒介にして伝わるので、空気が違えば音質も低下する」と指摘。オーディオファンの好みに応じて、さまざまな場所・条件の空気をポリ袋詰めにして販売するという。製品名は「エアロソニックパック」。基本料金は1立方メートルあたり1,000円(送料別)。
たとえば「エアロソニックパック・スタンダード」は一般的な音場を適切に再現するために工場で不純物を99.99999パーセント排除した。また、透明感と広い音場を好むマニア向けには、南米ペルーのクスコ遺跡で乾季に採集した「エアロソニックパック・マンコカパック」がおすすめとのこと。
津田塾大学の音楽学講師・麻倉怜士さんは
「空気も買うというのはピュアオーディオの正当な進化。わたしもさっそく“マンコカパック”を購入してみたが、これまでにない音の広がりに興奮した」
と評している。