女子高生の軽音楽部バンドライフを描いて一世を風靡したアニメ「けいおん!」。先日第二期放送が大団円を迎えファンのあいだで感動も覚めやらないさなか、終わり方に「異議アリ!!」との声があがっている。批判しているのは、アニメ界にも息づく憂国の保守本流派志士たちで、
「卒業するキャラが、なぜ全員大学に進学するのか。女に勉学など要らぬ!」
と硬派な論調を展開しているのだ。
この意見が繰り広げられているのは、ツイッターまとめサイト「トゥギャッター」コミュニティ。同サイトでは「けいおん!!」卒業ストーリー放映直後から、同作品内のバンド「放課後ティータイム」メンバーがいずれも同じ女子大に進学することを決めたことについて、
- 女が勉強して知識など得てもロクなことはない
- 古来日本女性は家庭を守り男を勃てるという佳き風習をまもってきたのに、それに反する設定だ
- ムリヤリ“自立した女”を描こうという、ジェンダーフリー勢力の悪しき陰謀に違いない
などの意見が活発に交わされ始めた。
保守本流の人々にとって「けいおん!」キャラは、日本の国民食である米食を讃える唱歌「ごはんはおかず」のリリースや、まゆげにたくあんをつける和装の実践などで「愛国者」と目されてきただけに、今回の進学決定はまさに「裏切り」と目されたことが反感をおぼえるきっかけになったと見られる。
HTTメンバーの大学進学に反対する一派は、制作元の京都アニメーションなどに
「今からでも遅くない。第三期はHTTが全員“国防婦人会”に入会し、本土上陸してきた鬼畜米兵を歌の力で戦闘不能に陥らせる…という設定にしてほしい。最近のアニメはロボット成分が足らないので、三形態に変形する可変戦闘機なども出してくれたらなおさらうれしい」
と、よくわからない要望を出していく方針だ。