「森にいる女の子のようなファッションをする女性」を指す「森ガール」が流行したことは記憶に新しいが、森の次は谷と言わんばかり、こんどは
「谷系女子」
がブームだという。森から谷へと移る流行のゆくえを追った─。
都内在住の岸谷樹里さん(16)。自他共に認める谷系女子のひとりだ。学校で仲間が進路に悩んで今ひとつ盛り上がりに欠けるとき、落ち込む友だちの悩みを聞いているとき、さっと手を突き出して
「ガチョーン!」
と奇声を上げる。これだけで場が和み、「そのうちなんとかなるだろう」という気分になってしまうという。
同様の谷系女子は、殺伐とする学校だけでなく不況に悩む職場などでも続々と増えており、「業績悪化が気にならなくなった」「円高も悪いことばかりじゃないと思えた」など、ガチョーンパワーを発揮して世の中をほんのり明るくしているという。
前出の樹里さんは、
「ガチョーンするとウチらみんな救われる気がする。こんな暗い時代だからこそ谷系やっててよかったと思う。誰が考えたワザだかわかんないけど偉大だよねー」
と語る。なお、ガチョーンについては「“ガチョン”だ」とする流派もあるとのことで注意が必要だ。