全国の飲食店情報に関する口コミが一堂に会するネットサービス「食べログ」に、「勝手に掲載された」として同サービスを提訴した問題で、原告の飲食店が都内で記者会見を開き
「掲載され続ければ文字通り店がなくなりかねない、存亡の危機だった」
と窮状を訴えた。
この飲食店は、山梨県青木が原の森深くにある「おかしの家」。店主の魔女さんが丹精込めてつくった店で、建物全体がおかしでできているのが特徴。しかし、食べログに口コミが投稿されるようになると
「中に入らず魔女に見つからないよう気をつければ、外側のおかしをタダで食べ放題」
と聞き付けたネットユーザーが押し寄せはじめた。
このため、少しでも目を離すと店のカベや屋根がなくなってしまう事態が頻発。文字通り「店の存続にかかわる」ような状態だったとのこと。「長年かけて子どもたちに喜ばれる店をつくったのに。食べログには償ってもらいたい」と涙ながらに語る魔女さん。
また、魔女さんは食べログに書き込んでいた中でも
- 行く道すがら、パンくずを落として歩けば迷わず帰れる
- 店主は目が悪いので、支払い時には鶏ガラでごまかせる
などと書いていたふたりのユーザーを「とりわけ悪質」としており、被疑者不詳のまま刑事告訴する方針だという。