コンビニ大手のセブンイレブンは、来年春をめどに童話作品で出版事業に進出する方針をあきらかにした。処女作のタイトルは
「かわいそうなきりん」
で、全電子マネー業界が泣くこと必至の感動の作品になる予定。
「かわいそうなきりん」あらすじ:
むかし、まだ電子マネー業界で戦争が続いていたころ。ここセブンイレブンでも、かわいいキリンの「nanaco」が暮らしていました。nanacoは、本部からのノルマ達成のために店員がいっしょうけんめい繰り返すチャージで、たいせつに飼われていました。しかし、戦況が悪化しだすと本部は「キリンはやめてペンギンにしよう」と決定を下しました。
店員たちは、泣く泣くnanacoにチャージをしないで殺すことを決めました。みるみる残額が減っていくnanaco。かわいそうなnanacoは、店員さんたちの前で必死で特典をアピールします。しかし、店員たちはチャージしようとはしません。「Suicaのほうが便利なんだ…許してくれ…」と泣く店員さん。やがて、ある朝、nanacoは残額ゼロで冷たくなっていました…。
一強しか残れないことを宿命づけられた電子マネー戦争の不条理さと悲劇を描いた感動作で、すでに映画化の話も出ているという「かわいそうなきりん」。セブンイレブンは「投資の元はとる」と自信を伺わせる。二匹めのどじょうを狙う出版社が「盗聴エディ」という作品を出すとの噂もあり、しばらくは「電子マネー書籍」ブームが続きそうだ。