新型スマートフォン「iPhone 4」で本体のまわりを掴むとアンテナ感度が極端に悪くなるとされている問題で、米アップルは17日記者会見を開き、購入したユーザーに対し
「ゴム手袋を無償配布する」
方針を明らかにした。
この日、記者の前に立ったアップルのスティーブ・ジョブス氏は「携帯の受信感度が握り方で変わるのは、テレビがうまく映らなくなったら叩いて直すのと同じくらい当たり前のことだ」とiPhone自体には欠陥のないことを改めて強調。いっぽうでユーザーの不安を解消するための救済策も打つという、すばらしい方針を発表した。
具体的には、iPhone購入者にゴム手袋を無償配布。操作するときにはこれを着用してもらうことで、アンテナへの影響を抑える。記者団からは「iPhone自体にカバーを付けるという対策は取らないのか」という質問も飛び出たが、ジョブス氏は
「iPhoneのデザインは最高に完成された無謬のもの。iPhoneをもつ人間の側がそれに合わせるのは当たり前」
と説明していた。
アップルに詳しい評論家の林信行さんは
「アップルの英断を一ユーザーとしても歓迎したい。個人的にはiPhoneの感度が悪いとは思わないが、ゴム手袋はひとりエッチのときふだんと違う感覚を得られてきもちいいのでうれしい」
とのコメントを寄せている。